料金について
システム開発の料金は、開発するシステムにより大きく異なりますので、わかりやすい料金表を提示する事ができせん。ここでは、システム開発の料金がどのように決定されるのかご説明いたします。
システム開発の見積り方法とは?
システム開発の料金は、そのシステムを開発するために、何人の開発者が何カ月の作業を行うかによって決定します。左図は、2人の開発者が2カ月の作業を行う場合の例です。この場合、全体では4カ月分の作業が必要になります。システム開発の業界では、この4カ月分の作業の事を「4人月」と呼びます。
弊社の場合、1人月の単価は80万円ですので、4人月の場合は320万円という事になります。システム会社によって1人月の単価は異なりますので、最初に質問してみる事をお勧めします。
費用はどうやって算出しているの?
お見積りを依頼されたシステムが、はたして何人月の作業になるのか、システム会社はどうやって算出しているのでしょうか?
開発者と言えど、「このシステムはいくらです」と、すぐに答える事はできません。システムをいくつかの機能に分解して、機能ごとに設計・制作・テストの作業が何時間になるのかを算出して、「このシステムはいくらです」と答えられるようになります。
裏を返せば、最初の問い合わせで「このシステムはいくらです」と言われた場合は、かなり大雑把な金額という事です。お客様にとっては、おおよその金額を把握できるので悪い事ではありませんが、しっかりとした見積書が作成された際に、大雑把な金額よりも大幅に異なる場合がある点にご注意ください。
システム開発費用の相場って?
システム開発費用の相場は、複数のシステム会社に見積りを依頼する事により把握できます。最低でも、三社に見積りを依頼する事をお勧めします。数社から、同じような金額の見積りが提出された場合は、そのシステム開発費用の相場は妥当だと判断できます。もしも、異様に安い見積りが含まれていた場合は、相場と掛け離れている理由が必ずあるはずですので、その理由をしっかりと確認するようにしてください。
システム開発費用が、予算の範囲内であり、相場としても妥当な場合は、打ち合わせ時の対応や、見積りに含まれている機能などを判断材料として、発注するシステム会社を決定していただければと思います。
補足といたしまして、システム開発費用の相場は、1人月の単価も判断材料になります。1人月の単価とは、1人の開発者が1カ月分の作業をする費用になります。1人月の単価は、時代の流れと共に変動しています。2024年10月の現在は、おおよそ60万円~100万円のシステム会社が多いようです。もちろん、1人月の単価が一番安い会社に依頼すればいいのかと言うと、そうでもありません。安いには安いなりの理由があります。開発者が新入社員が多いため安い、実際の開発は外国に丸投げするため安いなど、なんらかの事情があるかもしれません。開発者の経験などを質問して、1人月の単価が妥当かどうか判断してみる事をお勧めいたします。
システム開発の料金は、意外と高いです。いきなりこう書くと驚かれるかもしれませんが、家電量販店で売られているソフトウェアのような値段では、システムは開発できません。と言いますのも、家電量販店で売られているソフトウェアは、何千人・何万人に販売することを前提に値段が設定されているためです。システム開発は、一人に販売することを前提としておりますので、どうしても料金が高くなってしまいます。見積りの金額に驚かれるお客様が多いので、あえてここで書かせていただきました。